35. おさまり
建築における「おさまり」とは、異なる部材や素材同士が出会う部分を、いかに美しく、機能的にまとめるかという設計と施工の技術のことを指します。目立たない細部こそが空間の完成度を左右するため、職人の技と設計者の感性が最も表れる領域です。
前川建築が追求する「おさまり」とは、単に建材がきれいに納まっている状態ではありません。高さやラインを揃えることで心理的な落ち着きを生み、どこを見ても無駄がなく美しいと感じられる空間をつくり出すこと。それが前川建築のおさまりです。
たとえば、造作家具の小口の厚みを薄く統一したり、面取りの角度までこだわって上質さを追求したり、目地や目透かしなどの微細な加工にもこだわりをもち、陰影が整った上質な仕上がりを目指しています。
例① 窓枠や手すりなどの木目を丁寧に揃え、空間全体に統一感と落ち着きを演出。
例② カーテンレールを隠す幕板を設けることで生活感を抑え、端正で洗練された印象を与えます。
目立たない部分にも誠実に手をかけ、お客様の暮らしを豊かにします。