8. WB工法
WB工法のWBは「ダブルブレス(Double Breath)」です。WB工法の家は「2種類の呼吸」をしています。
① 壁の中の通気で温度調整
床下から外気を取り込み、屋根から排出します。暑いときは空気の通り道ができて熱を外ににがします。寒いときは通気層が閉じて断熱します。
② 壁自体の呼吸で湿度調整
素焼き鉢は水分をほどよく吸って外側から蒸発させ、根っこをムレさせません。WB工法の透湿壁も多孔質の層が湿気を受け取り、家の外側へ自然に抜けてこもりません。
夏はこもった熱とニオイが抜けて部屋がベタつかず、冬は余分な湿気だけ出してあたたかさはキープ。結露やカビを抑えて構造材が長持ちし、空気も軽く感じます。機械に頼りすぎないから省エネで、四季を通じて”さらっと快適”な住まいを実現します。
さらに、前川建築では最高級の断熱材を使用することで保温性を、床材に無垢の杉を使用することで調湿性を高めています。
また、WB工法は、図面通りに建てれば自然に性能が出るわけではありません。家が「呼吸」する仕組みを正しく機能させるためには、施工する大工がその原理を理解し、細部まで丁寧に仕上げることが欠かせません。たとえば、通気層の確保や気密部材の取り扱い、換気口の取り付け角度や位置など、わずかな誤差が空気の流れを妨げ、WB本来の性能を大きく損なうことがあります。
つまり、WB工法は「技術」であると同時に「大工の知恵と感覚」で完成する工法です。素材の性質や湿気の動きを肌で理解している職人が施工してこそ、家は本当に呼吸しはじめます。図面だけでは見えない「空気の通り道」を読み取り、見えない部分をきちんとつくる。その積み重ねが、夏の涼しさや冬の暖かさ、長寿命な住まいという形で結果に表れます。
WB工法の快適さは、ぜひモデルハウスや見学会で体感してください。言葉では伝えきれない「空気の心地よさ」を、五感で感じていただけます。